アロンソが予選で力走…上位はまだ遠いものの、確実に進歩するアストンマーティン。ホンダ折原エンジニア「バッテリー周辺の振動は軽減」

ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎氏が、ホンダF1のプレスリリースを介してコメントを発表。バッテリーがさらされてきた振動を軽減できていることが確認できたと語った。  アストンマーティン・ホンダは、バーレーンテストの際から異常振動に見舞われ、満足に走ることができず、開幕戦オーストラリアGPの予選でしっかりアタックできるのかどうかも疑問視されていた。  F1のレギュレーションでは、予選Q1で最速のマシンから107%以内のラップタイムを記録しなければ、決勝への出場資格を得られないと定められている。ただ、マシントラブルやクラッシュなどで107%以内のタイムを記録できなかったとしても、フリー走行でそれなりのペースを記録していれば、”特例扱い”として決勝出走が認められるのが常である。しかしアストンマーティン・ホンダはフリー走行で満足いくペースで走れていたわけではなく、107%の規定に届かず。決勝出走が許されない可能性もあるのではという見方もあった。  しかしフェルナンド・アロンソは、FP3で順調に走行をこなし、予選Q1でもQ2に進出することはできなかったものの、新規参戦のキャデラックを上回るポジションを確保。クラッシュなどで3台がタイムを計測できなかったこともあり、17番手となった。前日、満足に走れなかったことを考えれば、大きな進歩である。 「アストンマーティンとの初めての予選を終えて、アロンソ選手のマシンでは前向きな結果を出すことができました」  折原エンジニアはそう語った。 「金曜から今日にかけての改善は、トラックサイドとHRC Sakuraのハードワークの結果です」 「データ上でも、バーレーンテストと比較してバッテリー周辺の振動を軽減できていることを確認しており、引き続き改善を目指します」  ただ一方で、アロンソのチームメイトであるランス・ストロールは、FP3前の段階でエンジンに関する問題が判明。チームとしては必死の修復を試みたが、結局は1日を通じて1周も走れなかった。 「一方、ストロール選手のマシンについては、FP3前にICE(内燃エンジン)関連の問題が判明し、チームと連携して全力で対応したものの、残念ながら予選開始までに走行可能な状態に戻すことができませんでした」 「まずは、全力で準備と改善に取り組み、明日の決勝に挑みます」  なお前述の通り、初日の走行結果、そして予選でタイムを計測できなかったことを考えれば、ストロールが決勝に出走することが許されないとなっても決して不思議ではない。しかしチームは、ストロールがオーストラリアGPの舞台であるアルバートパーク・サーキットで十分な経験、さらには2026年マシンをドライブした経験があることを訴え、特例での決勝出走を嘆願したという。